こうなることをそういえば、私、忘れていたわ。

入れ代わりの二人

「正体不明の侵入者はまっすぐここに向かっています!」

 雷撃隊の報告に、顔を青くするレヴィ。……そういえばあなた、部下、かわいがっているものね。

「おのれ! 何者だ!!」
「どんなハエがくるのか楽しみだね」
「マーモン、少し呑気すぎよ」
《う゛お゛ぉい……一体誰だぁ》

 向こう側の味方かと思いきや、あっちもあっちで困惑中。どちらも状況を把握できない状態のど真ん中に、雷撃隊の一人が放り込まれた。
 ……あれは、痛そうね。
 動揺した一同。そんな中でリボーンだけが、にっ、と楽しげな笑みを見せた。

「あいつが修行から帰ってきたんだぞ」

 『あいつ』。そう――ストーリーに従い、帰ってきた、彼。

「ヒバリさん!!」

 向こうの雲であり、未来においても最強と呼ばれる存在。絶対の孤高、小鳥の名を冠された、猛禽。

「校内への不法侵入。および、校舎の破損
連帯責任で、ここにいる全員咬み殺すから」

 そういえば彼、学校マニアだったわね。というか並盛マニア?

「むむ……向こうの守護者ではないのか?」
「雲の守護者だもの。あんな感じでいいんじゃあないのかしら」
「そんなことはどうでもいい!」

 吠えたレヴィが、ぎろりと彼を睨みつける。

「よくも……オレの部下を潰してくれたな!」

 その後の流れは……そうね。雲雀君が暴れたのを、山本 武君とリボーンがなだめて。武君の動きを見た兄さんがほう、だとかなんだか感嘆して。

「じゃあ、そうね。兄さんからの伝言よ」

 内側の兄さんがあまりにもうるさいから、ちょっと、言っておきましょう。

「『刀小僧。貴様その動き、どこで身に付けた。気に入った。
 これで貴様の勝つ可能性は0%から――』」

 兄さんらしい、この、セリフを、ね。

「『やはり0%だ』」

 山本 武君の目が細められて、綱吉君が驚く。

「『明日が貴様らの最後。首を洗って待つがいい』」

 驚いているみんなに笑って見せて、私は窓から飛び降りた。

「じゃあ、明日。よろしくね」



*******************



 ・スクアーロ――・スクアーロ。
 雲雀を追いかけてきたディーノは、彼女の名を出すとす、と目を伏せた。

「あいつは、ヴァリアーのボスになるはずだった女だ」

 最初はただの友人。『22歳の秋に』という言葉を残して消えた彼女を思い出しながら、ディーノは『スクアーロとは一体何者なのか』と問いかけてきた綱吉達に答える。
 ヴァリアーに入隊する条件そのものからして、彼女は異常だった。ヴァリアーのボスであるテュールとの対戦。誰もが、の敗北を予測した。しかし2日間の死闘の末に、彼女はテュールに勝利した。

「ヴァリアーに入隊してからも、常にトップ。誰もがあいつを、ヴァリアーの次期ボスだと信じて疑わなかった――」

 だが、最初から本人にその気はなかったのだろう。
 彼女はそんなことを、望まない人だったのだ。

「でもボスはXANXUSに……ど、どうして……」
「さあな……一時はXANXUS派とスクアーロ派で派閥が分かれたくれぇだったんだが……」

 ただ。と、ディーノは山本を見て、言った。

「これだけは分かる。
 ――あいつはいくつもの流派を潰して、今の剣を完成させた。流派に頼っちゃ、勝機はないぜ」



 帰っていく綱吉達を見送る、ディーノとリボーン。

「ディーノ、お前、なんで言わなかったんだ」
「お前こそ……言ってねぇのかよ」

 数秒、見つめ合った二人はふっ、と苦笑を零して肩をすくめる。

「言えねぇだろ、兄と妹の二重人格だとか、さ」
「まあな……あれは見ねぇと分かんねぇもんか」

 リボーンは呟いて、ディーノの肩に乗っかった。

「帰るぞ、ディーノ」




*******************



 雨の守護者の戦闘フィールド。アクアリオン。
 そのフィールドの説明を終えたチェルベッロに、ししっ、とベルが笑った。

「面白そーじゃん♪」

 ひっ、と小さな悲鳴をあげた綱吉君が、ベルに気付いて一歩退く。

「ヴァリアー!!!」

 はい、ヴァリアーです。と言いたくなるわね、この感じ。
 ベルと隼人君がじゃれ合っているのが嫌だったのか、XANXUSはゆらりと一歩、踏み出した。

「XANXUS!!!」

 呼ばれた彼は、つい、と私を見て、言った。

「負け犬は、かっ消す」

 そういえば、そう、だったわね。ベルと私の扱いを変えるわけにはいかない、ってことかしら。

「てめーらか、あのカスをだ」

 ……あら。兄さんだけなのね。
 優しい気もするけど……なんだか酷いような気も。

《う゛お゛ぉぉいっ!! ふざけんじゃねぇぞXANXUSぅぅっ!!》
「兄さん、うるさい」
《お前には分かんねぇんだぁっ! この屈辱が……!!
 あいつにお前は渡さねぇぞぉっ!!》
「私はもうあの人のものだと思うんだけど……」

 言いながら、私はXANXUSに笑った。

「いってきます」
「……ああ」

 一階まで、跳び下りる。すでに武君はスタンバイしていて、にかっと彼は笑った。

「それでは、雨のリング。・スクアーロVS山本 武――勝負開始!!」

 同時に、走る。

《変われぇっ!》
「どうぞ」

 もう、彼らに隠す必要もないでしょう。リボーンとディーノは喋らなかったみたいだし、錯乱には使えるはず。
 青い炎が視界を遮り、意識がここで切り替わった。

「とばすぜぇ!!!」
「なっ!」

 武君が驚いて、目を見開く。
 きっと客席の彼らも驚いているんでしょうね、私の姿が、変わったことに。
 兄さんはにやりと笑って、剣から仕込み火薬を飛ばす。武君はそれを避けて、ふぅ、と息をついた。

「イメトレ、なんとか役立ったぜ」
「イメトレだぁ? カスがぁ」

 兄さんはさぞおかしそうに、笑って。

「こいつもイメージ……」

 ぶわりと、炎が巻き起こり意識が切り替わった。

「できたかしら?」

 消えたように、見えたでしょう。炎に紛れていっきに後ろに回ったから。

「これが、私達の戦い方」
「くっ!」

 なんとか、武君は私の一撃を受け止める。――流石に、これくらいは、できるみたいね。まあできてくれなきゃつまらないんだけど。

「これが、私達の戦い方」

 見せましょう。魅せましょう。
 私と兄さん。二人で一人。私達の強さは、個々じゃなくて一緒に戦うことにある。 
 私が火薬を飛ばした、その瞬間。不自然な水飛沫が、上がった。

「守式、七の方――繁吹き雨」





















あとがき
 というわけで、なんとか、二話あげました。
 ここは楽しく書けそうなので頑張ります。ワードなら実況見ながら書けました。やったね!!(ぇ)   ニコニコのゲーム実況が楽し過ぎると思います。前はポケットな彼らの改造verを見ていたんですが、この頃は時計塔だとかのホラーを見ております。2が一番怖いと思った。でもエンディングですっきりしたのは1でした。GHは2章終了までしか見れていないので3章もまた見てきます。狂気だとかも好きだよ! だにえろさん(違)好きだ。ああいう感じのキャラ大好き。悲劇系キャラ愛してます。綺麗だしね! 主人公もいいけど彼女もいいよ!! ま、一番いいのはヒューイだがな!(おま)
 そんな感じでした。ごめんなさい。
 では、次の更新で!!

10/08/03